ホットな高尾山情報

 

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ホットな高尾山情報(31) 

【2023.5.1 気ままな小天狗より】

 

 今年の春植物の開花は早いような気がする。寒さが抜けてからの温かさの気温が 一気に上がった日が続いた事が要因かな。例年より始動を早目にしたつもりだったが見ごろを見逃したり、偶然に観察できたり....

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 フイリヒナスミレ(斑入雛菫)

2023.3.16 高尾林道

斑入りの葉と花を同時に撮影。 3年越しです!!。

(5号路でも観察、複雑な気分...) 

サツキヒナノウスツボ(五月雛の臼壺)

2023.4.28 日影沢林道

日影沢林道に沢山の花をつけている一株に遭遇。高尾山で最初に発見された植物の一つと言われている。秋に咲くオオヒナノウスツボと花の形は類似。ラッキー!!。



マキノスミレ(牧野菫)    今熊山 

2023.4.19 (右:2018 年撮影)

このスミレには牧野博士の名前がついている。朝ドラ “らんまん”を観て今熊山に向かったが、花は終わっていたので“葉”を撮影。右の写真は開花時に撮影したもの。

ミドリニリンソウ(緑二輪草)

2023.4.13 蛇滝

高尾に早春を告げるニリンソウ。今年も沢山の白色を観察。その中に緑色を見つける。諸説あるが幸運な気持ちにさせてくれる!!。



ホットな高尾山情報(30)  (4月末編)

                        【高尾山GC作戦担当】

 今年の4月は初夏のような陽気が続き、新緑の高尾山では春が足早に通り過ぎています。

 今回は登山道が整備されて歩きやすくなった稲荷山コースです。早速キンランがお出迎えです。

 ギンランもひっそりと咲いています。コゴメウツギやマルバウツギ、ミツバウツギが咲き始めています。ツクバネウツギは二つ並んで花をつけています。コマユミやニシキギが黄緑色の目立たない花をつけ、ツリバナの花が風に揺れています。高尾山で見つかったシロミノアオキが名前の通り白い実をつけています。

 もみじ台ではヒメコウゾにとげとげの雌花と雄蕊の葯が白い雄花が咲き、ニガイチゴには花と若い実がついています。菫色したスミレが足早に過ぎる春を名残り惜しそうに咲いています。

 山頂近くでは斑入りのヒナスミレが均整とれた葉を広げています。ホウチャクソウが二つ並んだ花を吊り下げ、ジュウニヒトエが淡い紫色の花を縦につけ、キランソウが濃い紫色の花を横に広げています。遅咲きのツボスミレが小さな花をつけています。オオバウマノスズクサに楽器のサクソフォーンの形をした花がさいています。

 GWを迎え、新緑の高尾山頂は大勢のハイカーで賑わっています。

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ホットな高尾山情報(29) 

 

 2023/4/16       【25年 清水好博】 

 春の最盛期を迎えます。地味で普段あまり注目されない樹木の花も咲きだしました。

 また、蕾をつけ咲く準備をしているものもあります。上を向いて歩いてみましょう。新しい光景に出会えるかもしれません。

 なお、間違いに気付かれた方はご指摘ください。

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ホットな高尾山情報(28) 

2023.04.10R4萩原 卓(もりもり会)

 4月に入り、高尾山にも本格的な春が訪れている。自然は時には大きな災害をもたらすが、また一方では粋な計らいも忘れていない。毎年この頃になると、新緑の眩しさと自然美の饗宴が目を楽しませてくれる。これから美しい姿を披露しようと準備している様子も見られる。

 アオキの雄花には、4本のおしべがあり葯は黄色く目立っている。しばらく一丁平の方へ足を向けるとサルトリイバラが咲いている。同系色で目立たないがしっかり個性を発揮している。

 途中モミジバフウの新芽とつぼみも見られた。また、一丁平近くには、ホオノキの蕾が、いくつも見られ、その大きな華麗な姿をいつ見せようかと準備している。

アオキの雄花
アオキの雄花
サルトリイバラ
サルトリイバラ
モミジバフウ
モミジバフウ
ホオノキの蕾
ホオノキの蕾

(写真撮影 萩原 卓)



ホットな高尾山情報(27)  (3月末編)

                        【2023年3月25日の情報、高尾山GC作戦担当】

 都心では14日に染井吉野の開花宣言が出て春本番です。高尾山でも清滝駅前の桜が満開です。

 小仏バス停から歩き出すと川沿いのアブラチャンが黄色い花を沢山つけています。寶珠寺の桜が満開です。小仏峠への登りではヨゴレネコノが葉の色が鮮やかになり存在感を出しています。

 ヤマネコノメソウは種をつけて名前の通り「猫の眼」の姿です。小仏峠ではジロボウエンゴサク、ヒナスミレがピンク色の花を咲かせています。エイザンスミレも咲いています。

 小仏城山の桜が咲き出しました。週末の茶屋は登山客で賑わう処ですが25日は冷たい雨が終日降っていたので閑散としています。シモクレンが花を北の方向に傾けて咲いています。一丁平付近の山桜が薄茶色の葉と淡いピンク色の花をつけています。コブシは満開です。ホオノキの大きな冬芽は冬のコート(芽鱗)を脱ぎ捨て弾けだしたのもあります。

 高尾山頂近くではシュンランが咲いています。一株に十数個の花をつけているのもあります。

 雨の山頂は人が少なくひっそりして、山桜の花がしっとり雨に濡れています。アカネスミレがいつもの場所に咲いています。そばにジュウニヒトエの小さな蕾があります。霞台園地のニリンソウに小さな蕾がついています。

 清滝駅前の池は、先月は水が無くてヤマアカガエルの卵が干からびてしまうと心配しましたが、今月は池の水が復活し、ぷちぷちのヤマアカガエルの卵とにょろにょろのアズマヒキガエルの卵がありました。

 3月下旬の高尾山は頭上には桜が咲き、足元には菫があちらこちらに咲き、春爛漫です                                  〔写真提供久保さん、西出さん〕 

存在感を増したヨゴレネコノメ

 

種が「猫の眼」状のヤマネコノメソウ

 

花も葉っぱも可愛いジロボウエンゴサク

 

ピンクの花が可愛いヒナスミレ

葉っぱの切れ込みが特徴のエイザンスミレ

揃って傾いて咲くシモクレン

冬のコートを脱ぎ始めたホオノキ

花を沢山つけたシュンラン

一株だけぽつんと咲くアカネスミレ

 

かなり毛深いジュウニヒトエの蕾

 

プチプチ卵とトコロテン卵



ホットな高尾山情報(26)

2023.3.8 R4萩原 卓(もりもり会)

 

 啓蟄のシーズン、高尾山にも春の訪れがはじまっている。今年のスギ花粉は多く、花粉症に悩まされながらも、春の暖かさに誘われて高尾山を散策した。

 すでに、ヤマルリソウは咲き始め、ダンコウバイは黄色い花をつけている。またウグイスカグラの花も見られ、シュンランの花芽も膨らんできた。ふと足元を見るとテングチョウやヒオドシチョウがせわしなく地面に止まったり、舞ったり。

 頂上では、多くの若い人でにぎわっていた。山頂標識では記念写真を撮っている。いつも見られる光景だ。富士山は霞んでみえないものの、ムラサキオニシバリやアセビの花も見られた。 

ヤマルリソウ

ダンコウバイ

アオキの新芽

シュンラン

ヤマネコノメソウ

ムラサキオニシバリ


 これから、本格的に暖かくなってくると高尾山にもいろいろな草花が楽しめる。

 植物約 1600 種類、昆虫類約 5000 種類といわれているが、まだまだ知らないものも多い。

 今後も楽しみながら、観察を続けていきたい。

アセビ(馬酔木)

カラスザンショウ

ヒオドシチョウ

 

(写真撮影 萩原 卓)

ウグイスカグラ

ミツマタ

ヒメツチハンミョウ

ウグイスカグラの接写 

キブシ

アカボシゴマダラの幼虫