ホットな高尾山情報


ホットな高尾山情報(42) (2月末編)       ~雪化粧した高尾山~

                                        【2024年2月24日の情報、高尾山GC作戦幹事】      

 

 2月24日、雪化粧した高尾山いろはの森コースを歩きました。普段なかなか見ることができない雪の高尾山の景色です。

 高尾駅北口ではハボタンの上の氷の雫がきらきらと光っています。遠くに見える小仏峠の山並が雪で真っ白です。日影林道入り口では、キクザキイチゲの蕾が凍えています。林道には2月5日の大雪で折れたスギの幹の先端が落ちています。いろはの森コースは道に積雪はありませんが、スギやアオキの葉に雪が積もり幻想的な景色です。ツチグリが雪に濡れて銀色の脚?を広げています。コース途中、積雪で幹折れしたスギが道を塞いでいます。見上げると幹が裂けたスギが痛々しい姿で立っています。

ジャノヒゲの細い葉っぱに雪が積もり「蛇の白髭」になっています。スギの根っこの上にだけ雪が積もり「白蛇」が這っているようです。コース最後の木の階段は3cmほどの積雪で、滑って転ばないように慎重に歩きます。

 もみじ台から雪化粧した丹沢の山々と真白い富士山の姿を期待しましたが、あいにく雪雲に隠れています。

ベンチの上に小さな雪だるまが3つ並んでいます。陽だまりの山頂には積雪は無く、たくさんのハイカーが車座になって昼食を摂っています。山頂下のトイレ近くでは雪が積もったキブシの蕾が震えています。

道の斜面では春蘭の蕾が少し膨らみだしています。春一番で咲くダンコウバイが咲き出していますが、花の上に雪が積もり、つららが下がっていて凍えています。薬王院の紅梅に雪が積もり紅白の梅の花です。樒が薄黄色の花を咲かせています。株全体が有毒ですが花は良い香りがします。

 麓の清滝前の池には、春早く卵を産んでまた冬眠するヤマアカガエルのぷよぷよした卵塊があります。

近くの白梅が満開です。雪の高尾山でも僅かに春の兆しが感じられます。

 


ホットな高尾山情報(41) (1月末編)       ~真冬でもかなりの人出です~

                                        【2024年1月27日の情報、高尾山GC作戦幹事】      

 真冬の高尾山は「山眠る」の状況で草花は殆どありませんが、高尾山頂はかなりの人出です。

 琵琶滝は注連縄や紙垂が新しくなり、雨が少なく水量が減った滝が寒そうな音を立てています。

冬枯れの6号路には草花が全くありません。緑色したシダやシャガが元気ですが、その下を良く見るとヨゴレネコノメやハナネコノメの小さな葉があります。3月には花を咲かせるでしょう。ミヤマシキミの雄株には蕾がついています。クロモジやダンコウバイの冬芽が目立ちます。ガマズミの冬芽は細かい毛に覆われて、赤味がかっていてルーペで見ると奇麗です。5号路のシモバシラに小さな「氷の華」がありました。

 もみじ台北側の巻道では、先月みることができなかった「氷の華」シミバシラを沢山見ることができました。地上の茎が殆ど無くなりましたが、リボン状にカールした「氷の華」がありました。もみじ台では茶店が営業し、お客様が富士山をみながら熱々の「ナメコ汁」を食しています。日当たりが良く風も無く気持ちよい食事タイムでした。

 真冬の高尾山頂はかなりの人出です。地区の子供会のハイキングか大勢の家族がわいわいと昼食を摂っています。柏の大木が伐採された山頂から江の島と遠く房総半島がみえます。

1号路ではカシワバハグマにできた「氷の華」がありました。リボン状ではなく茎に沿った縦長の氷の華です。山頂裏にあった斑入りのヒナスミレの株が消えていました。盗掘されたようで大変残念です。


ホットな高尾山情報(40) (12月末編)       ~新年を迎える準備が進んでいます~

                                        【2023年12月27日の情報、高尾山GC作戦幹事】              

 高尾山は新年を迎える準備が進んでいます。ダイヤモンド富士が見られる冬至前後の賑わいと大晦日から元旦の初日の出と初詣の賑わいの間で、お休みの茶店やお土産売り場があり、年末の高尾山頂や薬王院の人出はまばらです。

 日影林道は入口のカツラが葉を落とし寒々とした景色です。咲いている花は無く、フユイチゴの赤い実が目立ちます。キャンプ場から見上げるとイイギリの赤い実が眼に入ります。餌の少ない冬場の鳥の貴重な食べ物です。レモンエゴマは枯れても実をもむとレモンの爽やかな香りがします。オオハナワラビが胞子葉を伸ばし、クジャクシダがクジャクの羽を広げたような形をしています。アオイスミレやヤマルリソウが葉を広げていますが蕾はまだまだです。

 もみじ台北側の巻道では「氷の華」シミバシラを期待しましたが、冷え込みが緩くて影も形もありません。もみじ台では桜ももみじも葉を落とし茶店も閉まり人影もまばらです。僅かに残ったテイカカズラの種やシオデのしわしわの実、オカトラノオの種が観察できます。キジョランの実が割れて中から鬼女の白髪が飛び出しています。山頂下ではマンリョウの赤い実をつけた株、白い実をつけた株が並んでいます。シュンランの実が割れて種を飛ばして枯れています。

 高尾山頂は人出がまばらです。楢枯れ菌で枯れてしまった柏の大木が伐採されて東側の見晴らしがよくなりました。薬王院では奥の院、権現堂、本堂、四天王門、浄心門の注連縄が新しくなり、松竹が飾られ、四天王門から続く参道の「杉苗奉納」の看板が付替え中で、新年を迎える準備が進んでいます。


ホットな高尾山情報(39) (11月下旬編)       ~もみじまつりで大賑わい~

                                        【2023年11月25日の情報、高尾山GC作戦幹事】                  

 高尾山は10/28から12/3まで「モミジまつり」を開催中で、登山道も山頂も大賑わいです。

 ケーブルカー清滝駅前広場のもみじが見頃です。稲荷山コースは常緑のカシ類が多く紅葉が楽しめる所は少ないですが、ダンコウバイやアブラチャンの黄葉のトンネルがあります。ウワミズザクラが淡いサーモンピンクに紅葉しています。稲荷山の展望台から新宿の高層ビル街とスカイツリーが見えます。キジョランの葉裏にアサギマダラの幼虫がいます。冬の寒さに耐え来春羽化して海を渡るのでしょうか?

 5号路ではミヤマシキミが赤い実をつけ、その近くには来年咲く蕾をつけています。地面や木の幹や切り株を紅葉が飾っています。正体はツタウルシです。触らないようにご用心。もみじ台入口では赤いもみじと黄色いもみじがお出迎え。茶店は多くの人が昼食をとり繁盛しています。真っ赤なモミジが眼を引きます。テイカカズラの実が弾けて中の種が覗いています。まもなく風に乗って旅立ちです。

 高尾山頂は大勢の人出で、写真を撮る人の行列と茶店で食べ物を買う人の行列ができています。四天王門脇の紅葉が午後の日差しを浴びて真っ赤に輝いています。下り道の男坂と女坂の間を入った有喜苑では大木のモミジの紅葉が見頃です。下から見上げると紅葉の隙間から青空が見えます。金毘羅台の大銀杏が見事に黄葉しています。麓から良く見えるでしょう。


ホットな高尾山情報(38) (10月末編)  ~もみじまつり始まる~

                                        【2023年10月28日の情報、高尾山GC作戦幹事】

 イロハモミジの葉はまだ青々としていますが、本日から「高尾山もみじまつり」が始まりました。小仏バス停から小仏峠までの道では野菊(ノコンギクとシロヨメナ)が花盛りです。花期の長いヒメジョオンも咲いています。森に入ると花は殆どありません。小仏峠から少し上った富士山が良く見える茶店跡でサラシナショウマが花をつけています。小仏城山では茶店が開いて多くの人が休憩しています。ヤマザクラが紅葉し始めました。

 一丁平までの日当たりの良い縦走路では、シロヨメナとタイアザミが眼を楽しませてくれます。一丁平では、センブリがあちこちに生えて端正な花をつけています。花弁は通常5枚ですが、4枚花弁の花も咲いています。今年は例年に比べて沢山咲いていてちょっとしたお花畑です。その隣でツルリンドウがルビー色の実をつけています。探すと蕾と花もあります。

もみじ台北側の巻道ではセキヤノアキチョウジが、高尾山頂への上りではキチジョウソウとナワシログミの花が咲いています。

 高尾山頂は大変な人混みで、写真を撮る行列ができています。下り道ではシロダモが黄色い花を咲かせています。赤い実が一つだけついていました。1号路ではまだヤマホトトギスの花が残っています。ヤクシソウが鮮やかな黄色い花を咲かせています。キジョランの実が風に揺れています。まもなく実が割れて白い髪を振り乱した鬼女が現れるでしょう。浄心門近くのモミの切り株ステージは「ハロウィン」のかぼちゃのお化けが飾ってあります。


ホットな高尾山情報(37) (9月末編)   〜色々な秋の草花が〜

【2023年9月30日の情報、高尾山GC作戦幹事】

 秋の彼岸を過ぎて大分涼しくなりました。高尾山は色々な秋の草花が咲いています。

 6号路の入り口ではツリフネソウが咲き、シュウブンソウとヤブタバコが良く似た姿で花をつけています。

 病院道ではノササゲが沢山の花をつけています。実が熟すと紫色になり奇麗でしょう。3号路ではアキノギンリョウソウがひょっこり顔をだしています。カツラ林ではみたらし団子のような甘い香りがいっぱいです。

 5号路ではシモバシラが花穂の片側に花をつけています。近くではイヌショウマが咲き残っています。

 センボンヤリやアキノキリンソウも咲き出しています。ノコンギクやシロヨメナの野菊も咲いています。

 高尾山頂は突然の通り雨で人出は多くありません。クヌギの団栗が随分大きくなりました。萩の花が咲き残っています。カシワが3本、ナラ枯れ菌の為に葉っぱを枯らした無残な姿になっています。来年の春に若葉が出てくることを祈るばかりです。

 薬王院ではイワギボウシやクサボタンの花が咲いています。1号路ではウドが花をつけています。ヤマホトトギスがまるで噴水のような形の花と三角錐状の実をつけています。トキリマメが赤い鞘から黒い実が弾けています。ヤクシソウがようやく咲き出しました。ケーブルカー高尾山駅構内のセッコクに季節外れの花が4,5輪咲いています。

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ホットな高尾山情報(36) 

【2023.9.10 気ままな小天狗より】

 今年の夏は気温35°Cを超える連日の猛暑。“しゃり(ご飯)バテ”ならぬ“暑さバテ”を痛感。まさに車でいえば“オーバーヒート”状態。植物や昆虫はこの暑さをいかにやり過ごすのだろうか!

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クモキリソウ

(雲霧草)

2023.6.15 もみじ台下

今年は数か所で観察できた。毎年同じ場所で観察出来るので、楽しみである。野生ランなので撮影マナーを守って大切に見守ってほしい!

シロバナ イワタバコ

(白花 岩煙草)

 2023.7.21 蛇滝

普通(紫色)のイワタバコが群生して咲いている中に、毎年一株だけ白花を咲かせる。 見つけるとホットする!

オオヒナノウスツボ

(大雛の臼壺)

 2023.8.30 高尾林道

昨年、開花後林道整備で姿を消したが、ほぼ同じ場所(炎天下の草むら)で観察。


ウスダケ(臼茸) 

2023.6.6 日影沢林道

6月頃から例年より暑い日が続いている影響か!見かけないキノコに遭遇。

ハンミョウ 

2023.9.3 南高尾

全長は15mm程度、足元にカラフルな昆虫が出現。ほぼ同じ場所で昨年も見かけた。彩色がすばらしい。自然界にこの彩色が存在する事が不思議でならない。幸運を運んでほしいと願う!

クワコ 

2023.9.7 日影沢

カイコの原種と言われている。ヤマグワの葉に数匹見つける。これから樹上に繭を作る。蛾になる前の繭まで観察したい!



ホットな高尾山情報(35)      8月下旬編) ~秋の気配があちこちです~ 

 【2023年8月26日の情報、高尾山GC作戦幹事】

 8月下旬となりまだまだ厳しい残暑が続いていますが、高尾山は秋の気配があちこちです。

 岩の間を流れる小仏川は深山幽谷の涼感たっぷりです。小仏川遊歩道はフジカンゾウやヌスビトハギが花を咲かせミニミニサングラスの実をつけています。タマアジサイやハグロソウ、アキノタムラソウが咲き残っています。センニンソウが咲き出し、その近くでコボタンヅルが良く似た形の花をつけています。花は似ていますが葉っぱが異なります。秋の七草の一つクズが花をつけています。

 蛇滝の登りではユウガギクやシロヨメナが咲き出しています。4号路ではタカオヒゴタイが蕾をつけ、キッコウハグマが閉鎖花をつけています。山頂のクヌギの団栗が大きくなっています。早くもイロハモミジが赤くなっています。紅葉ではなく赤い若葉のようです。

 1号路ではタマゴタケが白い殻から真っ赤な顔を出しています。モミジガサの蕾から雄蕊が飛び出し、ヤマホトトギスがユニークな形の花を開き、ナガバノコウヤボウキが咲き出しています。高尾山では秋の草花が咲き出しています。

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ホットな高尾山情報(34)      8月上旬編) ~暑くて山が干乾びそうです~ 

 【2023年8月5日の情報、高尾山GC作戦担当】

 7/22の梅雨明け後殆ど雨が降らない高尾山は、高温と水不足で干乾びそうです。日影沢は水が少なく、山側の斜面は乾燥した土がむき出しです。それでも草木は花を咲かせ実を結んでいます。

 日影林道ではタマアジサイの球状の蕾が弾けだしています。ハグロソウが鮮やかなピンク色の花を咲かせていますが写真では白っぽく写り鮮やかな色がでません。ヌスビトハギやフジカンゾウが咲き出しています。キャンプ場脇でクサギの花が咲いています。葉っぱは臭いですが花は良い香りがします。

 花糸が長く飛び出し、先端が5裂した花弁の元が長く伸びていて面白い形の花です。いろはの森コースの入口でミョウガの花を見つけました。花芽は料理の薬味にするのでスーパーでよく目にしますが、花はなかなかお目に掛かれません。

 5号路ではウバユリが横向きに咲いています。山頂のヤマユリは花弁を落とし、青い実が上向きについています。カシワの大木が楢枯れ菌で葉っぱが茶色くなってしまいました。暑くて山頂はいつもの人出はありません。薬王院の境内ではレンゲショウマが咲き出し、朱色のフシグロセンノウと紫色のキキョウの花が眼を引きます。6月に沢山の花を咲かせたボダイジュには5mm位の丸い実が沢山ぶら下がっています。

 1号路ではツチアケビに真っ赤なウィンナーソーセージのような実がついています。布流滝ではイワタバコが咲き残っています。ミミガタテンナンショウの実が赤く熟し、モミジガサやカシワバハグマが花茎を伸ばしています。高尾山では夏の花から秋の花に移り代わっています。

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ホットな高尾山情報 (33) (6月下旬編)  ~高尾山は夏を迎える準備完了~

【2023年6月24日の情報、高尾山GC作戦担当】

 梅雨入りした6月下旬の高尾山は、自然も施設も夏を迎える準備が進んでいます。

 清滝駅前の池には、まだモリアオガエルの卵塊が残っています。駅入り口には七夕飾りがつけられ夏を迎える準備万端です。前川の沢沿いには満開を過ぎたヤマアジサイ、これから咲き出すアカショウマが風に揺れています。牧野富太郎が可哀そうな名前を付けたママコノシリヌグイがピンクの可愛い花をつけています。マタタビの葉っぱが白くなり虫を呼んでいます。

 山道には5枚のスクリュー羽根のようなテイカカズラ、大小の花弁10枚が重なったような白いマタタビの花が沢山落ちています。キバナノショウキランや青い瞳のギンリョウソウがひっそりと咲いています。株が少し増えたクモキリソウも花をつけています。

 もみじ台ではシラキが花穂を伸ばして下側に雌花、上側に雄花をつけています。オカトラノオが花穂をくねらせて咲き出しています。ムラサキニガナが風に揺れています。花も実も紫色のムラサキシキブにも沢山の花がついています。

 薬王院の境内ではボダイジュの花が満開で良い香りいっぱいです。レンゲショウマの丸い蕾が膨らんでいます。ここ数年見かけなかったアオスズランが咲いています。ヤブレガサが花をつけ、ツチアケビが黄色い花を咲かせています。オオバジャノヒゲの花が咲き、オオバギボウシが花穂を伸ばし始めています。カモメヅルが紫色の小さな花をつけています。

 ビアガーデンもオープンし高尾山は夏を迎える準備完了です。

写真撮影:飯塚義則さん   

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ホットな高尾山情報(32)   (5月末編) ~高尾山は春から夏に衣替え~  

                                                                        【2023年5月27日の情報、高尾山GC作戦担当】

 5月は気温の上下が大きく真夏日になったり春先に戻ったりと、植物も戸惑っているかもしれません。高尾山では春から夏に衣替え中です。

 日影沢林道入り口ではサイハイランが風に揺れて、武将が『突撃!』と采配を振っているようです。マタタビの葉っぱが白くなり花のありかを虫に示しています。

 山道には色々な花が落ちています。5枚や6枚の花弁で雄蕊付きの白い花はエゴの花、雄蕊付きの黄色い花はイイギリの雄花です。白い3枚の花弁はガクウツギです。

 日影キャンプ場のヤマグワの実が熟れて赤から黒くなってきました。

 近くでヤブサメが「シリシリシリ」と小さな鈴を振ったように鳴いています。遠くでは「月日星ホイホイホイ」とサンコウチョウの声がします。

 日影沢林道からもみじ台に登る逆沢作業道の入口の壊れた丸太橋が付け替えられました。

 途中でカモシカに遭遇しましたが、あっという間に急な谷に下りて対岸の斜面に消えていきました。

 高尾山域で初めて見ました。もみじ台ではシラキが花穂を伸ばして黄色い花をつけています。

 不思議な形のオオバウマノスズクサの花が咲き残っています。山頂下では大きな葉っぱに隠れてムサシアブミが花をつけています。

 卯の花が咲いていますが、♪~卯の花の匂う垣根に不如帰早も来鳴きて~♪のような香りはありません。

 不如帰は鳴きながら飛んでいます。

 1号路ではウメガサソウが小さな花をつけ、イナモリソウが5枚、6枚花弁の白い花やピンク色の花をつけています。花弁が細いホシザキイナモリソウも咲いています。スギの古い枝に付着したセッコクが花をつけています。

 清滝の池ではモリアオガエルの卵塊があります。案内川ではカジカガエルが涼しげな声で鳴いています。

 高尾山はもうすぐ夏です。

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ホットな高尾山情報(31) 

【2023.5.1 気ままな小天狗より】

 

 今年の春植物の開花は早いような気がする。寒さが抜けてからの温かさの気温が 一気に上がった日が続いた事が要因かな。例年より始動を早目にしたつもりだったが見ごろを見逃したり、偶然に観察できたり....

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 フイリヒナスミレ(斑入雛菫)

2023.3.16 高尾林道

斑入りの葉と花を同時に撮影。 3年越しです!!。

(5号路でも観察、複雑な気分...) 

サツキヒナノウスツボ(五月雛の臼壺)

2023.4.28 日影沢林道

日影沢林道に沢山の花をつけている一株に遭遇。高尾山で最初に発見された植物の一つと言われている。秋に咲くオオヒナノウスツボと花の形は類似。ラッキー!!。



マキノスミレ(牧野菫)    今熊山 

2023.4.19 (右:2018 年撮影)

このスミレには牧野博士の名前がついている。朝ドラ “らんまん”を観て今熊山に向かったが、花は終わっていたので“葉”を撮影。右の写真は開花時に撮影したもの。

ミドリニリンソウ(緑二輪草)

2023.4.13 蛇滝

高尾に早春を告げるニリンソウ。今年も沢山の白色を観察。その中に緑色を見つける。諸説あるが幸運な気持ちにさせてくれる!!。



ホットな高尾山情報(30)  (4月末編)

                        【高尾山GC作戦担当】

 今年の4月は初夏のような陽気が続き、新緑の高尾山では春が足早に通り過ぎています。

 今回は登山道が整備されて歩きやすくなった稲荷山コースです。早速キンランがお出迎えです。

 ギンランもひっそりと咲いています。コゴメウツギやマルバウツギ、ミツバウツギが咲き始めています。ツクバネウツギは二つ並んで花をつけています。コマユミやニシキギが黄緑色の目立たない花をつけ、ツリバナの花が風に揺れています。高尾山で見つかったシロミノアオキが名前の通り白い実をつけています。

 もみじ台ではヒメコウゾにとげとげの雌花と雄蕊の葯が白い雄花が咲き、ニガイチゴには花と若い実がついています。菫色したスミレが足早に過ぎる春を名残り惜しそうに咲いています。

 山頂近くでは斑入りのヒナスミレが均整とれた葉を広げています。ホウチャクソウが二つ並んだ花を吊り下げ、ジュウニヒトエが淡い紫色の花を縦につけ、キランソウが濃い紫色の花を横に広げています。遅咲きのツボスミレが小さな花をつけています。オオバウマノスズクサに楽器のサクソフォーンの形をした花がさいています。

 GWを迎え、新緑の高尾山頂は大勢のハイカーで賑わっています。

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ホットな高尾山情報(29) 

 

 2023/4/16       【25年 清水好博】 

 春の最盛期を迎えます。地味で普段あまり注目されない樹木の花も咲きだしました。

 また、蕾をつけ咲く準備をしているものもあります。上を向いて歩いてみましょう。新しい光景に出会えるかもしれません。

 なお、間違いに気付かれた方はご指摘ください。

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ホットな高尾山情報(28) 

2023.04.10R4萩原 卓(もりもり会)

 4月に入り、高尾山にも本格的な春が訪れている。自然は時には大きな災害をもたらすが、また一方では粋な計らいも忘れていない。毎年この頃になると、新緑の眩しさと自然美の饗宴が目を楽しませてくれる。これから美しい姿を披露しようと準備している様子も見られる。

 アオキの雄花には、4本のおしべがあり葯は黄色く目立っている。しばらく一丁平の方へ足を向けるとサルトリイバラが咲いている。同系色で目立たないがしっかり個性を発揮している。

 途中モミジバフウの新芽とつぼみも見られた。また、一丁平近くには、ホオノキの蕾が、いくつも見られ、その大きな華麗な姿をいつ見せようかと準備している。

アオキの雄花
アオキの雄花
サルトリイバラ
サルトリイバラ
モミジバフウ
モミジバフウ
ホオノキの蕾
ホオノキの蕾

(写真撮影 萩原 卓)



ホットな高尾山情報(27)  (3月末編)

                        【2023年3月25日の情報、高尾山GC作戦担当】

 都心では14日に染井吉野の開花宣言が出て春本番です。高尾山でも清滝駅前の桜が満開です。

 小仏バス停から歩き出すと川沿いのアブラチャンが黄色い花を沢山つけています。寶珠寺の桜が満開です。小仏峠への登りではヨゴレネコノが葉の色が鮮やかになり存在感を出しています。

 ヤマネコノメソウは種をつけて名前の通り「猫の眼」の姿です。小仏峠ではジロボウエンゴサク、ヒナスミレがピンク色の花を咲かせています。エイザンスミレも咲いています。

 小仏城山の桜が咲き出しました。週末の茶屋は登山客で賑わう処ですが25日は冷たい雨が終日降っていたので閑散としています。シモクレンが花を北の方向に傾けて咲いています。一丁平付近の山桜が薄茶色の葉と淡いピンク色の花をつけています。コブシは満開です。ホオノキの大きな冬芽は冬のコート(芽鱗)を脱ぎ捨て弾けだしたのもあります。

 高尾山頂近くではシュンランが咲いています。一株に十数個の花をつけているのもあります。

 雨の山頂は人が少なくひっそりして、山桜の花がしっとり雨に濡れています。アカネスミレがいつもの場所に咲いています。そばにジュウニヒトエの小さな蕾があります。霞台園地のニリンソウに小さな蕾がついています。

 清滝駅前の池は、先月は水が無くてヤマアカガエルの卵が干からびてしまうと心配しましたが、今月は池の水が復活し、ぷちぷちのヤマアカガエルの卵とにょろにょろのアズマヒキガエルの卵がありました。

 3月下旬の高尾山は頭上には桜が咲き、足元には菫があちらこちらに咲き、春爛漫です                             〔写真提供久保さん、西出さん〕 

存在感を増したヨゴレネコノメ

 

種が「猫の眼」状のヤマネコノメソウ

 

花も葉っぱも可愛いジロボウエンゴサク

 

ピンクの花が可愛いヒナスミレ

葉っぱの切れ込みが特徴のエイザンスミレ

揃って傾いて咲くシモクレン

冬のコートを脱ぎ始めたホオノキ

花を沢山つけたシュンラン

一株だけぽつんと咲くアカネスミレ

 

かなり毛深いジュウニヒトエの蕾

 

プチプチ卵とトコロテン卵



ホットな高尾山情報(26)

2023.3.8 R4萩原 卓(もりもり会)

 

 啓蟄のシーズン、高尾山にも春の訪れがはじまっている。今年のスギ花粉は多く、花粉症に悩まされながらも、春の暖かさに誘われて高尾山を散策した。

 すでに、ヤマルリソウは咲き始め、ダンコウバイは黄色い花をつけている。またウグイスカグラの花も見られ、シュンランの花芽も膨らんできた。ふと足元を見るとテングチョウやヒオドシチョウがせわしなく地面に止まったり、舞ったり。

 頂上では、多くの若い人でにぎわっていた。山頂標識では記念写真を撮っている。いつも見られる光景だ。富士山は霞んでみえないものの、ムラサキオニシバリやアセビの花も見られた。 

ヤマルリソウ

ダンコウバイ

アオキの新芽

シュンラン

ヤマネコノメソウ

ムラサキオニシバリ


 これから、本格的に暖かくなってくると高尾山にもいろいろな草花が楽しめる。

 植物約 1600 種類、昆虫類約 5000 種類といわれているが、まだまだ知らないものも多い。

 今後も楽しみながら、観察を続けていきたい。

アセビ(馬酔木)

カラスザンショウ

ヒオドシチョウ

 

(写真撮影 萩原 卓)

ウグイスカグラ

ミツマタ

ヒメツチハンミョウ

ウグイスカグラの接写 

キブシ

アカボシゴマダラの幼虫