2023年 FIT会員の投稿

          

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春の花から果実へ

春の季節、いろいろな花が咲き目を楽しませてくれます。

花が終わった後を続けて観察し続けると、果実に変化していく様子などを見ることができます。ぜひ追跡観察してみてください。

2023年3月21日 高氏 均

カタクリ 若い果実 3稜が特徴
カタクリ 若い果実 3稜が特徴
ハナネコノメ 2つ並ぶ果実
ハナネコノメ 2つ並ぶ果実
ショウジョウバカマ 裂開前の若い果実
ショウジョウバカマ 裂開前の若い果実
クワガタソウ 若い果実 兜型
クワガタソウ 若い果実 兜型
セツブンソウ 若い果実 袋果
セツブンソウ 若い果実 袋果
フクジュソウ 多数の果実をつけた集合果
フクジュソウ 多数の果実をつけた集合果


群馬県片品村で観察した冬の樹木

2023年3月19日 鍛治 健二郎

FITではスキー愛好者が集まり毎シーズン2泊3日のスキー合宿を行なっています。スキーに興じることと夜の反省会が主な楽しみですが、そこはFITメンバー ゲレンデをただ上から下に滑るのでは満足できません。

平日の空いた滑走コースを樹木観察の場にして研究・学習会を行いました。

撮影場所は群馬県利根郡片品村尾瀬岩鞍高原です。

標高は1000m~1600m。冬は1m~2mの積雪になります。撮影日は2023年2月13日、曇りでした。気温は5度前後でした。

植生は日本海側の山地~亜高山帯のブナが中心の落葉広葉樹林でした。

①アズキナシ(黒紫色の枝に白い皮目が並び、眼のように見える。別名ハカリノメ)
①アズキナシ(黒紫色の枝に白い皮目が並び、眼のように見える。別名ハカリノメ)
④バッコヤナギ?(ヤナギ科だが、乾燥した山地に育つ。花はネコヤナギにて別名ヤマネコヤナギ)
④バッコヤナギ?(ヤナギ科だが、乾燥した山地に育つ。花はネコヤナギにて別名ヤマネコヤナギ)
⑦タニウツギ(冬芽が出ても果実のあとが残る)
⑦タニウツギ(冬芽が出ても果実のあとが残る)
⑩ミズナラ(頂芽の周囲に頂生側芽が数個つく)
⑩ミズナラ(頂芽の周囲に頂生側芽が数個つく)
②トチノキ (頂芽は大きく 粘り着く)
②トチノキ (頂芽は大きく 粘り着く)
⑤ウリハダカエデ(枝先に頂芽が1個つく)
⑤ウリハダカエデ(枝先に頂芽が1個つく)
⑧ウリハダカエデまたはホソエカエデ
⑧ウリハダカエデまたはホソエカエデ
⑪ツタウルシ(頂芽は長くて尖る。白い果実が残る)
⑪ツタウルシ(頂芽は長くて尖る。白い果実が残る)
③ウダイカンバ(実のように見えるのは葉が虫こぶのようになっていた。ウダイカンバはシラカバ、ダケカンバと異なり樹皮は剝がれにくい。色は灰白色)
③ウダイカンバ(実のように見えるのは葉が虫こぶのようになっていた。ウダイカンバはシラカバ、ダケカンバと異なり樹皮は剝がれにくい。色は灰白色)
⑥ヤマハンノキまたはケヤマハンノキ(葉芽は雄花序、雌花序とは別の枝先につく)
⑥ヤマハンノキまたはケヤマハンノキ(葉芽は雄花序、雌花序とは別の枝先につく)
⑨シラカバ(真っ白な樹皮に黒い「へ」の字形の枝痕がある)
⑨シラカバ(真っ白な樹皮に黒い「へ」の字形の枝痕がある)


多摩ニュータウン散歩(15)

2023年3月5日 宮入芳雄

●ボーっと生きていてもチコちゃんに叱られるので、シルバー人材センターに登録し、近所の団地(通勤時間6分)の管理作業を週3日やる事にした。冬の作業は落ち葉掃き。掃き終わった後の道を見るのは気持ちが良い。ただ、やってみると掃きやすい葉と掃きにくい葉がある。面倒なのはドウダンツツジとサツキ。小さな葉で掃きにくい。それまでは大好きな樹だったのに…。そしてサザンカ。ツバキのように花ごと落ちずに、花びらを散らかして地面に張り付く。そして花期が長い。3ヶ月も咲き続ける。落ち葉掃きだけで木に対するイメージが変わる。木に責任は無いのだけれど…。

多摩市豊ヶ丘2-1 2023.1.18

我が家の駐車場前に植わっている「オンコの木(イチイ)」。果肉は甘く美味しいのだが、種に毒がある。分かっていたつもりだったのだが、昔うっかり実ごと焼酎漬けして種から抽出した毒酒を飲み苦しんだ記憶がある。何事も注意する事を忘れないように…。多摩市豊ヶ丘1-58     2022.11.26
我が家の駐車場前に植わっている「オンコの木(イチイ)」。果肉は甘く美味しいのだが、種に毒がある。分かっていたつもりだったのだが、昔うっかり実ごと焼酎漬けして種から抽出した毒酒を飲み苦しんだ記憶がある。何事も注意する事を忘れないように…。多摩市豊ヶ丘1-58 2022.11.26
多摩センターにある屋内型遊園地「サンリオピューロランド」。夕方、通りかかったら、ファサード(建物の正面入り口)に残照が当たっていて、ちょっと良い感じだった。 多摩市落合1 2022.11.18 
多摩センターにある屋内型遊園地「サンリオピューロランド」。夕方、通りかかったら、ファサード(建物の正面入り口)に残照が当たっていて、ちょっと良い感じだった。 多摩市落合1 2022.11.18 
暮れの多摩中央公園。池の向こうは建設中の「多摩市中央図書館」のクレーン。2023年7月完成予定。多摩センターに今まで本格的な図書館が無かったので、すごく楽しみだ。多摩市落合2-35・多摩中央公園 2022.3.25 
暮れの多摩中央公園。池の向こうは建設中の「多摩市中央図書館」のクレーン。2023年7月完成予定。多摩センターに今まで本格的な図書館が無かったので、すごく楽しみだ。多摩市落合2-35・多摩中央公園 2022.3.25 
12月14日、午後4時。まだ日の入りまでは時間があるが、街灯が点灯した。まだ空は明るいが、センサーが暗さを感じたのだろう。ちょっとマグリットの世界に迷い込んだ気がした。多摩市豊ヶ丘2-3 2022.12.14
12月14日、午後4時。まだ日の入りまでは時間があるが、街灯が点灯した。まだ空は明るいが、センサーが暗さを感じたのだろう。ちょっとマグリットの世界に迷い込んだ気がした。多摩市豊ヶ丘2-3 2022.12.14
今年も初雪が積雪になった。最初は余裕でシャベルで道を確保したり、融雪剤を蒔いて対応していたが、雪の勢いの方が強く、途中であきらめた。多摩市豊ヶ丘2-1 2023.2.10 
今年も初雪が積雪になった。最初は余裕でシャベルで道を確保したり、融雪剤を蒔いて対応していたが、雪の勢いの方が強く、途中であきらめた。多摩市豊ヶ丘2-1 2023.2.10 


尾根で出会った樹木

この季節、沢沿いの道は寒い。どうしても風がなければ暖かく見晴らしが良い尾根歩きになる。リョウブ、ネジキ、アセビなどは尾根の常連さんだが、その他出会った樹木を紹介します。間違いを見つけられた方はご指摘ください。

                    埼玉県飯能市(撮影地)

2023年2月22日 清水好博

①ヤシャブシ    樹皮が不規則に割れはがれそうになっています。この時期必ずと言っていいほど雄花序の冬芽と果穂が付いています
①ヤシャブシ    樹皮が不規則に割れはがれそうになっています。この時期必ずと言っていいほど雄花序の冬芽と果穂が付いています
③クマの爪痕    上部から点々と爪痕がついていました。アオハダは樹皮が平滑で薄いので滑りやすいのでしょう。それにしてもよっぽどお腹がすいていたようです。
③クマの爪痕    上部から点々と爪痕がついていました。アオハダは樹皮が平滑で薄いので滑りやすいのでしょう。それにしてもよっぽどお腹がすいていたようです。
⑤アカヤシオ   芽鱗の多さが印象的でした  幹の元の方はパラパラと樹皮が薄く剥れていました
⑤アカヤシオ   芽鱗の多さが印象的でした  幹の元の方はパラパラと樹皮が薄く剥れていました
⑦オオウラジロノキ   初めはよく分かりませんでした。枝先が太く好き勝手な方向に伸びています。たまたま果実が残っていてそれで分かりました。ゴツゴツしたというイメージでしたが、成木になると意外と普通の感じになるのですね。縦に入る皮目が特徴的です。
⑦オオウラジロノキ   初めはよく分かりませんでした。枝先が太く好き勝手な方向に伸びています。たまたま果実が残っていてそれで分かりました。ゴツゴツしたというイメージでしたが、成木になると意外と普通の感じになるのですね。縦に入る皮目が特徴的です。
②ウダイカンバ   この樹に出会うとついうれしくなってしまいます。 記念に葉っぱを持って帰ります
②ウダイカンバ   この樹に出会うとついうれしくなってしまいます。 記念に葉っぱを持って帰ります
④カラマツ   アカマツも育たない急峻な場所でも生育できるとあった。この場所も落ちたら100m以上滑落しそうな急斜面でした。
④カラマツ   アカマツも育たない急峻な場所でも生育できるとあった。この場所も落ちたら100m以上滑落しそうな急斜面でした。
⑥ヤエガワカンバ   ミルフィーユを思わせる樹皮、薄皮が幾重にもついてさわるとパラパラと落ちそうでした
⑥ヤエガワカンバ   ミルフィーユを思わせる樹皮、薄皮が幾重にもついてさわるとパラパラと落ちそうでした
⑧コシアブラ   樹皮が平滑で丸い皮目がある。この手の樹種が多くて頭を悩ませる。これも枝先が太く、節間が長いので気がつきました。
⑧コシアブラ   樹皮が平滑で丸い皮目がある。この手の樹種が多くて頭を悩ませる。これも枝先が太く、節間が長いので気がつきました。


我が家にやってきた虫たち⑷

宮入さんから「我が家にやってきた虫たち」第4弾です  (2021年12月8日の第3弾以来です)こちらをクリック

2023年2月13日 宮入芳雄

アオバハゴロモの幼虫 2022.8.8
アオバハゴロモの幼虫 2022.8.8

●「アオバハゴロモ」2022.8.8 1022.8.23

 エノキの枝にカビが発生していた。でも触るとピョンと飛ぶ。これはアオバハゴロモの幼虫。2週間後には成虫が、びっしり付いていた。

オンブバッタ1
オンブバッタ1

「オンブバッタ」1022.8.23

 おんぶをしていないオンブバッタのメス。邪魔なオスはどこかで捨てられてしまったのか。それとも、まだ結婚前?

ウンモンスズメ1
ウンモンスズメ1

「ウンモンスズメ」1022.8.23

 普通は薄緑色の翅との事だが、これは茶色のタイプ。本当は緑色のタイプを見たかった。

カバエダシャク1
カバエダシャク1

カバエダシャク」2022.12.7

 東京近郊では11月下旬から12月下旬に発生するという。この時期に成虫になるという事は食物を摂る口が無いのだろう。交尾して子孫を残すためだけに成虫になる。ちょっと悲しい

アオバハゴロモの成虫 2022.8.20
アオバハゴロモの成虫 2022.8.20
オンブバッタ 2
オンブバッタ 2
ウンモンスズメ2
ウンモンスズメ2
カバエダシャク2
カバエダシャク2


御岳山の樹木 2

「百聞は一見に如かず」に勝るものはない。

御岳山は高尾山と並び家族連れが多い山ですが、植生は全く違います。下から登下降すると結構疲れます。冬の時期、良くわからない樹々ばかり(特にカエデの仲間)ですが、わかるものだけ紹介します。間違いに気付いた方はご指摘ください。

2023年1月22日  清水好博

①ツガ  モミと混生していますが、樹皮は松のように割れやや茶色
①ツガ  モミと混生していますが、樹皮は松のように割れやや茶色
③クマシデ  イヌブナ、サワシバとともに御岳山の落葉広葉樹三羽烏です        縦に並んだ皮目がポイント
③クマシデ  イヌブナ、サワシバとともに御岳山の落葉広葉樹三羽烏です        縦に並んだ皮目がポイント
⑤シロヤシオ  ツツジの仲間ですが、樹皮はマツそっくり 指で押すと弾力があります
⑤シロヤシオ  ツツジの仲間ですが、樹皮はマツそっくり 指で押すと弾力があります
⑦オオウラジロノキ   全身トゲだらけ
⑦オオウラジロノキ   全身トゲだらけ
⑨ヤマグルマ  常緑なので見つけるのは簡単 ただしあまり生えていない
⑨ヤマグルマ  常緑なので見つけるのは簡単 ただしあまり生えていない
⑪ウダイカンバ  ミズメそっくりで気にしていないと通り過ぎてしまいます  ミズメ成木では樹皮が縦に割れますが、ウダイカンバは薄く横にはがれるだけ  地の色がネズミ色に対し薄い黄橙色という気がしますが微妙です
⑪ウダイカンバ  ミズメそっくりで気にしていないと通り過ぎてしまいます  ミズメ成木では樹皮が縦に割れますが、ウダイカンバは薄く横にはがれるだけ  地の色がネズミ色に対し薄い黄橙色という気がしますが微妙です
⑬熊棚?  クリの樹の地上から12~13m地点に熊棚らしきものがありました        こんな高くまで登るのでしょうか
⑬熊棚?  クリの樹の地上から12~13m地点に熊棚らしきものがありました        こんな高くまで登るのでしょうか
②ブナ  高尾山のブナはスターですが、ここではひっそり生えています
②ブナ  高尾山のブナはスターですが、ここではひっそり生えています
④サワシバ  これもたくさん生えています  菱形に樹皮が裂けるのが特徴
④サワシバ  これもたくさん生えています  菱形に樹皮が裂けるのが特徴
⑥オノオレカンバ  樹皮が瓦状にヒビ割れて剥れそうです カバノキ属とはとても思えません
⑥オノオレカンバ  樹皮が瓦状にヒビ割れて剥れそうです カバノキ属とはとても思えません
⑧タカノツメ   長枝が短枝化するのでおもしろい形になります
⑧タカノツメ   長枝が短枝化するのでおもしろい形になります
⑩クリ  一般には低地に生えているイメージですが、実際はかなり高地(標高1000m付近)に生えています
⑩クリ  一般には低地に生えているイメージですが、実際はかなり高地(標高1000m付近)に生えています
⑫シラカバ  ケーブル駅広場に生えています 高原の気分です
⑫シラカバ  ケーブル駅広場に生えています 高原の気分です


御岳山の樹木①

 

「百聞は一見に如かず」に勝るものはない。久しぶりに御岳山に行ってきた。

特にめずらしい樹木はないが(わからないだけだ)、FITメールにあまり出てこないものを紹介します。滝本駅周辺にはオオバアサガラがたくさんありました。間違いに気付いた方はご指摘ください。  またブラブラしたいと思います。

2023年1月9日 清水好博

①ミズナラ  この標高まで来るとミズナラが優先する森になる

③ミズメ   サロメチールの臭いはしなかったがどう見てもミズメ

⑤タンナサワフタギ  枝が両腕を広げたような特徴的な樹形 たくさん生えています

⑦ノリウツギ   肌はコナラ、色は松のように茶っぽい

②ウラジロノキ  見て雰囲気を覚えるしかない

④ケヤマハンノキ  落枝の痕が特徴的な樹形  たくさん生えています

⑥ナツツバキ   こんな高木になるとは知りませんでした  目通り直径30cm、高さ15mくらいあります  直立し枝下が長く立派です  これもたくさん生えています

⑧チドリノキ   冬に葉が残るのはヤマコウバシだけではありません



多摩ニュータウン散歩 (14)

※「多摩ニュータウン散歩」はこれで一旦終了です。また面白い写真が溜まれば「自然発見」に載せたいと思います。

2023年1月5日 宮入芳雄

●多摩センター駅と永山駅間は「京王相模線」と「小田急多摩線」が平行して走っている。4本の線路を越える跨線橋の上で女の子とお父さんが遊んでいた。でもこの橋、電車が下を通過すると少し揺れる。怖くないのかな。背景の団地は「愛宕団地」。

多摩市豊ヶ丘1-39 2022.2.11

●多摩センターの鎮守とも言える「白山神社」。FITの仲間でスーパー・ツァーコンダクターの深串さん(ボルネオとブータンでお世話になりました。現在は「ジャパンハーブソサエティー」理事や文教大学講師をしている)を、多摩センター周辺を案内した時に彼が一番関心を持ったのがこの石。「土公神」と彫られている。土を司る原始的な神で、竈(かまど)や井戸の神でもある。扱いを間違えると祟るというので、けっこう怖い神様だ。近くにいた氏子に聞くと愛宕地区にあった物だという。ニュータウン開発で撤去されたが祟りが怖い()ので、ここに安置したのだろう。多摩市落合2-2 2022.2.22

2022224日、ロシアがウクライナを侵略。この卑劣な行為により、一部の国を除き世界中の国がロシアを非難し、ウクライナへの援助を始めた。多摩市もウクライナへの応援の意を示すために、10日後の3月4日、市の文化施設「パルテノン多摩」の中央階段にウクライナの国旗の色、青と黄色のライトアップを行った。

2023年になっても侵略戦争は終わりが見えない。独裁者や極端な組織による国民への弾圧が世界各地で続く。ロシア、中国、北朝鮮、ミャンマー、アフガニスタン、イラン・・・日本は?。(ちょっと政治的な発言をしてしまいました。あまりにも日本の現状が不安なので・・・)多摩市落合2 2022.3.29

●この辺りはニュータウン地区でも、一戸建てやテラスハウスが多い。地区の掲示板に貼られたポスターを老女がじっと眺めていた。多摩市永山5-34 2021.2.15

●多摩ニュータウンでもパイオニア的な「永山団地」。敷地も広く、各所に小さな広場が造られている。歩いていると遠くから鮮やかな黄色が目に飛び込んできた。「4224広場」に置かれているユニークな形の滑り台だった。多摩市永山4-4 2022.2.15 

●自宅付近の高層団地14階のテラスから日没前の多摩センター中心部を望む。残照が建物を照らしていた。多摩市豊ヶ丘2-2 2022.2.1