多摩ニュータウン散歩(32)
2024年11月21日 宮入芳雄
太陽の位置が少しずつ下がって来た。狭い通路にも光が入って来る。ちょっとシュールな感じ。銀行の看板が邪魔なのだが・・・。
遅れていた上之根大通の「モミジバフウ」が、ここ数日の寒さで一気に紅葉した。やはり秋はこうでなくちゃあ。
●団地の掲示板に止まっていた蛾。「マエアカスカシノメイガ」。いつもどこかで見ているような気がするのだが、今回初めて調べた。日本全国に分布し、春から秋まで発生するという。幼虫の食樹はキンモクセイとの事。確かに団地内には多く植えられている。
園芸種のサザンカの蕾がほころび始めた。これから来年の春までサザンカの季節。次から次へと絶えることなく花を咲かし、花びらを散らす。団地清掃のシルバーの身としては、これからが闘い。きれいなんだけどなぁ。
団地内の渋柿が豊作。小さく丸い柿を剥いて干し柿にしたり、焼酎を振り掛けて渋を抜いて食べた。案外食べられる。残った柿は野鳥に・・・と思ったが、カラスもヒヨドリも食べない。やはり渋柿は野鳥も食べないのかな。
今年はイチョウの黄葉が遅い。この写真は昨年。見事に黄葉したイチョウ並木の下を老夫婦が寄り添って歩いていた。
多摩ニュータウン散歩(31)
2024年10月25日 宮入芳雄
9月に入っても暑い日が続く。永山駅の中心部。右は西友、左はベルブ永山。昼前なのに通行人は少ない。
「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」・・・今年の夏はこんな文字ばかりが並ぶ。ちょっと、うんざり。
キンモクセイが咲き出した。老化で嗅覚が落ちている。今年も何とか花の香りを嗅ぐことが出来た
多摩センター駅からの「パルテノン大通]と交差しサンリオピューロランドへ行く「ハローキティストリート」(北方謙三の「約束の街」シリーズに出てくる架空の街の街路の名付け方のようで気味が悪いが…)。その途中にある小さな広場にサンリオのキャラクター「ハローキティ」とベネッセのキャラクター「シマジロウ」が並んで設置されている。ピューロランドへ向かう家族連れは、ほとんどここで記念写真を撮る。この日も海外、国内関係なく家族連れがここで写真を撮っていた。
石畳に懐かしい模様が描かれていた。「ケンケンパ」。今時こんな遊びをする子どもがいるんだ。団地管理所事務のSさんが懐かしそうに跳ね出したが「ダメ!腰痛めそう。」私もちょっとやってみようと思ったが、それを聞いて諦めた。
田んぼにいく途中の道で、林野庁の「森林総合研究所実験林」(まだ機能しているのだろうか?本館は廃墟に近い)の敷地にあるヒマラヤスギの若い実?(実は雄花)を見つけた。
「緑のたまご」と呼ばれているそうだ。
「チュウゴクアミガサハゴロモ」と思われるハゴロモが大発生。地面には屍累々。塵取(ちりとり)に、どんどん溜まっていく。なかにはまだ生きている虫もいる。今まで、こんな事は無かった。それもその筈、中国原産、日本で最初に確認されたのは2017年に大阪で、多摩市では2023年9月に確認されている。多摩市では新しい昆虫なのだ。
・・・という事は、来年もこの現象が起こるということだ。
房総丘陵を歩く(5) 2024年10月25日 清水好博
房総丘陵を歩くといっても通常の登山道と呼べるようなものは房総半島南部のごく限られた地域にしかない。したがって主に林道を歩くことになる。昔から集落間を繋いでいた生活道も地図上にはあるが、今は1時間もかけて歩いて隣りの集落まで行く人はいない。実際歩いてみても廃道と化していて、命を賭して先に進む気にはならない。谷津田で作業をする人に道をたずねたら、そこから先は自衛隊が訓練するところだよといわれたこともある。林道や登山道も雨量が多いとすぐに崩落し通行止めになり、何年も復旧しない。ということで歩くのは限られた地域にならざるを得ない。ご容赦願いたい。
なお、間違いを見つけられた方はご指摘下さい。
高尾山情報(4号路タカオヒゴタイ)
2024年10月13日 高氏 均
2024年10月13日現在のタカオヒゴタイ。まだ蕾が多いですが、いくつか咲き始めました。
多摩ニュータウン散歩(30)
2024年9月15日 宮入芳雄
7月22日午前11時、多摩市の予想最高気温37℃。いつもは車も歩行者も多い多摩センター駅付近の交差点も人影もまばら。腰が曲がったお婆さんが横断しようとしていた。この暑さで大丈夫かな。
サルスベリが咲く小さな公園。ブランコに父子が座っていた。考えてみると最近ブランコがある公園は珍しいかも・・・。
窓ガラスに「チュウゴクアミガサハゴロモ」が停まっていた。最初「アミガサハゴロモ」だと思ったが、翅の色と白い紋の形が違う。東南アジアや中国大陸に分布する種で、2018年頃から日本国内で見られるようになった外来種。蛾の仲間の様に見られるが、セミの仲間。顔を見ると納得できる。
「京王プラザホテル多摩」の解体工事が進んでいる。新型コロナによる中国人観光ツアーが激減したのと耐震の問題もあったらしい。これで多摩市からビジネスホテルも含み、ホテルが一軒も無くなってしまった。跡地には商業施設を含む高層マンションが建つ予定で、「若い人たちに来て欲しい」そうだが、ここは多摩センター駅前の一等地。若い人たちが買える訳は無いと思うのだが・・・。
窓ガラスのサッシの隙間にニイニイゼミが停まっていた。樹木ではなくここで最後の時間を過ごそうとしていたのだろうか。
【ネタが無いので番外編】
安いチケットが手に入ったので、9月8~9日高知市周辺を旅した。目的は「土佐の絵金」の絵と「高知県立牧野植物園」。牧野富太郎の故郷「佐川(さかわ)」の街を歩いていたら、ちょっと湿った場所に見たことが無い花が咲いていた。名前が分かったのは翌日の牧野植物園で「スズムシバナ」キツネノマゴ科の植物で近畿地方以西に分布するという。図鑑の写真も佐川町で撮影されていた。こういう植物に出会えるので、旅は止められない。
多摩ニュータウン散歩(29)
2024年7月14日 宮入芳雄
6月22日梅雨入りした筈なのに梅雨空にならない。アジサイの花も色あせてしまった。
7月7日の都知事選挙はひどいものだった。SNSで顔と名前だけを拡散させて票を集める候補。選挙ポスター掲示板を乗っ取った○党。さすがに多摩ニュータウンには来ないだろう、と思っていたが、市役所前の掲示板がやられていた。やれやれ。
この時期、南アフリカ原産のアガパンパスの花をあちらこちらで見かける。美しい花の割には栽培が簡単なようだ。
数日前からニイニイゼミの鳴き声が聞こえ出した。一斉に羽化したのだろう。いたる所で脱け殻を見ることが出来た。すでに寿命が尽きたセミもいてアリに解体されて運ばれていた。
歩道に植えられているタイサンボクが開花した。大輪の花と甘い香り。最近、嗅覚が衰えた私でも、この香りは嗅ぐことが出来る。
多摩センター駅から徒歩5分。「東京都埋蔵文化財センター」に隣接する「縄文の村」(多摩ニュータウンN0.57遺跡)。
多摩ニュータウン開発に伴い遺跡調査が行われた結果、多摩ニュータウン地区は周辺より住居跡が多かった。縄文時代もここは住心地が良いニュータウンだったようだ。
キヌガサタケ 2024年7月4日 白井操子
撮影場所:埼玉県寄居町の我が家の裏庭
撮影日:6/20 午前8時と午後5時
朝8時に見つけて午後5時に見たときはしおれて倒れていました。
房総丘陵を歩く(4) 2024年7月1日 清水好博
これから梅雨明けして本格的な夏を迎える。房総半島勝浦市は「関東地方で夏一番涼しい街」を売りに移住や観光のPRしている。過去100年一度も気温35°Cの猛暑日になったことがないそうだ。理由は海が急深で冷たい海水が湧きあがり、山側の複雑な崖地地形と相まって冷涼な空気が流れ込むからだという。暑い夏は房総半島を涼風にふかれながら散歩してはいかがか。